『メディアリテラシー』という言葉を強烈に意識させる作品。
タイトルといい、佐村河内氏をどこか斜めから見ている様な目線といい、何が真実で何が虚構なのかだんだん分からなくなってくる。
ドキュメンタリーというジャンルが”公平性を持ったもの”という観客の思い込みを逆手に取っているところもなかなか上手い。
(というかズルい)
『衝撃のラスト12分』というアオリに興味を持って観てみたが、正直それ程衝撃でも無かった。
それよりもあの終わり方が本当に意地悪!
あのラストカットにこの騒動に対する森達也監督の私見が集約されている様に感じた。