◆あらすじ◆
アメリカ・ハワイ沖で環太平洋合同演習が実施される中、宇宙から正体不明の物体が飛来して演習区域に落下する。アメリカと日本の艦船3隻で調査に向かうとその物体は周囲に強力なエネルギーフィールドを展開してハワイ諸島全域を外部から隔離してしまう。その物体は異星人の巨大戦艦であり、他の艦隊から分離された3隻の艦船に襲い掛かる。
◆感想◆
異星人の巨大戦艦と戦うアメリカと日本の艦船の姿を描くとともに、主人公の海兵・アレックス・ホッパーが成長していくストーリーとなっており、近未来的なデザインの異星人の巨大戦艦と現在の戦艦が戦うシーンが特徴的な作品となっていました。
主人公の海兵、アレックス・ホッパー(テイラー・キッチュ)は優れた能力を持ちながらも衝動的に行動することが多く、トラブルばかり起こしている人物であり、海軍の司令長官のシェーン(リーアム・ニーソン)や兄のストーン(アレクサンダー・スカルスガルド)から呆れられていました。最初は観ていて感情移入しにくいキャラクターでしたが、窮地の中で成長していく姿はとてもカッコ良かったと思います。
もう一人の主人公のナガタ(浅野忠信)は海上自衛隊の護衛艦の艦長であり、過去にアレックスとトラブルを起こしたことから、アレックスとの仲は険悪でしたが、異星人との戦いの中でアレックスを認めるようになります。アレックスとナガタが共闘する展開はやはり熱いものがありました。
ストーリーとして、異星人の巨大戦艦と日米の艦船3隻が戦うストーリーが主軸で描かれる一方で、アレックスの彼女のサム(ブルックリン・デッカー)と退役軍人で両脚義足のミックがハワイ島の山中の送信施設を破壊するストーリーがサブとして描かれていきます。異星人が仲間を呼び寄せることを阻止する大事な役割なのですが、割と容易くそれをこなしてしまっていて、少し違和感を覚えました。
本作の見どころである戦闘シーンですが、最初に異星人の武器の攻撃力の高さが圧倒的に描かれ過ぎて、後半以降の戦闘で急に異星人の戦艦にダメージを与えられるようになった感じがして不自然に思いました。しかし、映像として迫力があって面白かったです。
アメリカと日本を妙に持ち上げている作品で観ていて違和感を強く感じました。映像として変化があってそこそこ面白かったと思います。
鑑賞日:2024年8月17日
鑑賞方法:Amazon Prime Video