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ヘルレイザー2のsymaxのレビュー・感想・評価

ヘルレイザー2(1988年製作の映画)
3.0
続けて観てしまいました。

今回は、前作で開いた地獄の門を抜け、地獄巡りをするお話。

私、嫌いじゃないです。

前作の直後から始まり、カースティは精神病院に入院しています。
誰もカースティの話を信じてはくれませんが、実は、病院長であるチャナード博士がフランク同様、"究極の快楽"を求める人だったのねっていう話。

カースティ、ジュリア、フランク、ピンヘッドは、前作と同じ俳優陣が演じています。

今作の主役は、なんと言ってもチャナード博士。

後半、セノバイトに変身しますが、ピカイチのデザインで、凶暴性も最強ではないでしょうか?

やや話が抽象的ですし、前作の人間の"欲"や"業"と言った部分は薄まってしまっているので、そこは残念ですが、セノバイト化したチャナード博士の変態ぶりと潔い暴れ方が本作の一番の見せ場と言えます。

ジュリアがマットレスから蘇るシーンは素晴らしく、ヘルレイザーらしいヌルヌル、ヌメヌメした皮膚感覚は、今の進化したCGでは出せない効果だと思います。

もう一つ残念なのが、ピンヘッド軍団。

敵なんだか、味方なんだかわかんない立ち位置にしたのと、あまりにあっさりやられてしまう情けなさ…一作目一本で、80年代を代表するホラーキャラになったピンヘッドの扱いとしては、余りにもお座なりで、もう少しなんとかならなかったのかなーと思います。

まぁ、今作のメインの一つが、ピンヘッドの過去に焦点しているので、仕方がないのでしょうか?

ところで、チャナード博士の助手でカイル医師を演じてるのは、「エイリアン2」で情けないゴーマン中尉を演じた人ではないですか!
「エイリアン2」では、最後に漢を見せましたが、今作では、何しに出たのかよくわからない中途半端な役で…困った顔の人ですから、ちょうど良いと言えば、ちょうど良い…
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