つるみん

聖なる嘘つき/その名はジェイコブのつるみんのレビュー・感想・評価

4.1
いや、これは泣くでしょ!!!

ロビンが生涯唯一の製作指揮を務めた映画。2人目の妻マーサとのプロダクションで名前は『ブルー・ウルフ』。これはロビン自身の濃い体毛を青き狼に例えたのです!
ユーレック・ベッカーの小説〝ほらふきヤーコブ〟の映画化。ナチス占領下のポーランド・ユダヤ人移住区で、小耳に挟んだラジオ放送をきっかけに、ユダヤ人のために嘘をつき通すある男。彼はなぜ嘘をつき通したのか。そこには彼なりの深い意味があったのです。

公開順で言えばマイベストムービーの〝パッチアダムス〟の次に公開した本作品。やはりこの時のロビンが1番僕は大好きである。
本作と酷似しているのはこの年のアカデミー賞を受賞した〝ライフイズビューティフル〟である。実はロベルト・ベニーニとロビンは親交があって…………。
この話はまた後ほどしますね。(長くなる笑)

この作品、本当に説得力があるんです。調べたところ、監督のペータ・カソヴィッツさんはハンガリーに住んでいたのですが両親と収容所で離れ離れになってしまい消息が分からなくなったという悲劇を経てきた方なのです。ロビンの話によると撮影中何度も涙をこらえきれなくなった時もあったとか。
この映画を作った想いがひしひしと伝わってくる非常に素晴らしい映画でした。
つるみん

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