おとなのみほん

バルカン超特急のおとなのみほんのレビュー・感想・評価

バルカン超特急(1938年製作の映画)
4.2
アイリスが一人旅の先で出会ったのは、親切な老婆・フロイ。
同じ帰路を辿る老婆と列車に乗り、談笑最中一眠り。目が覚めると老婆の姿が見えないではないか!
その上、そんな老婆誰も見ていないと口を揃える乗客達。
一体なにがあったのか、いや、なかったのか?
そのチープさに映画への愛情が込み上げる、ヒッチコック初期作品列車ミステリー!



おもしろいよ!観てね!



冒頭、何カ国語も飛び交うのに(フランス語)、(イタリア語)としか訳さない翻訳者の不親切さ。
好 き で す。
じっくりと登場人物を見せることで、ずぶずぶといつの間にか埋まって居る感覚。ヒッチコックに騙されてるのか、この女に巻き込まれたのか、或いは誰でもないのか…?!
そしてヒッチコックが一生懸命撮ったチープなアクションに映画愛を感じずにはいられない!
キャラクター達もまあいい味を出すもんだから、堪らんですよ。はい。
やっぱり昔のミステリーの文字を纏った様な空気感と誇りくささは心惹かれるものがある。

「三人の妻への手紙」に続き、ツボにハマる良作観ちゃって私のミステリーBest30枠ザル説。