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一杯のかけそばのワンのレビュー・感想・評価

一杯のかけそば(1992年製作の映画)
2.0
大晦日の夜、そば屋"北海亭"を訪れた母子3人が、すまなそうに一杯のかけそばを注文した。交通事故で夫を亡くし、貧しいながらも健気に生きる母子の姿を見たそば屋夫婦は、密かに一人前半のかけそばを差し出す。その後、大晦日になるとやって来る母子を、夫婦は心待ちにするようになり、いつしか心のふれあいが芽生えるのだった。ところがそのことを知った常連客である新聞記者の熊井(柳沢慎吾)が、母子のことを新聞記事にしてしまう。


日本中に一大ブームを巻き起こした栗良平原作の映画化。短い話だった原作を北海亭に集まる常連客の群像劇にしているため主役でありながらかけそば親子の印象は薄い。文部省選定の映画だが偽かけそば親子が登場したり泣かせようとしているとは思えなかった。
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