結婚を反対されて家を飛び出したお嬢様と、そのお嬢様をネタにしようとたまたま居合わせた失業中の新聞記者のロマコメ。
噂に違わぬ傑作だった。もっと早くに観ればよかった。これは後世の作品に影響を与えたはず。ロマコメの基本がたくさん詰まってた。
90年近く前の作品がこんなにセンスのいいラストだなんて。素敵。ジェリコの壁だけでふふふっと幸せな気持ちになれる素敵なラスト。この時代の制約から生まれた名シーンなのでは。
天真爛漫で気が強くて世間知らずなお嬢様エリーと、荒っぽいところもあるけれど面倒見がいいピーター。もうこのキャラクターからして好き。ピーターは「風と共に去りぬ」のバトラーだった。ヒッチハイクのシーン愛おしすぎる。
反発し合う2人が次第に惹かれ合い、更にはすれ違い…という今では使い古されたプロットも1934年にして素晴らしい完成度、ユーモア溢れる2人のセリフの応酬もおかしくてシンプルに楽しかった。