シネフィルmonk

或る夜の出来事のシネフィルmonkのレビュー・感想・評価

或る夜の出来事(1934年製作の映画)
4.5
アカデミー賞の主要5部門(作品・監督・主演男優・主演女優・脚色賞)を独占する快挙を果たした古典的恋愛コメディの傑作。常識外れで風変わりな男女が喧嘩をしながら恋に落ちるといういわゆるスクリューボール・コメディの元祖とされ、85年経ったいまでも輝き続ける作品です。

大富豪の気の強いわがまま娘をコルベール。たまたまバスで居合わせニューヨーク行きのバス内、ヒッチハイクで喧嘩しながらも彼女を支え、珍道中を繰り広げる相手役の新聞記者にゲーブル。ハンサムでスタイリッシュな大人の雰囲気のゲーブルと、小粋で可愛らしいコルベールの二人が最初バスの座席を巡って険悪な間柄から旅が進むに連れ、段々と惹かれ合っていくストーリー、それになんといってもモーテルの部屋の真ん中にロープを張り毛布を掛けて「ジェリコの壁」を設けるシーン、それにラストシーンの素晴らしさは…ぜひ鑑賞して味わってください🙊。スクリューボール・コメディの異名通り、曲がったり変化したり、楽しめるロード・ムービーでもあります。
※2019/01/06内容を加筆訂正しています
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