Matsuzoh

或る夜の出来事のMatsuzohのレビュー・感想・評価

或る夜の出来事(1934年製作の映画)
4.9
タイトルからして、てっきり1晩だけの話かと思ったら、結構長い道中

令嬢が世間知らず過ぎて、なかなか痛いキャラクターで、記者が令嬢の性格がいかにダメか語るところがあって、「うん、その通り!」とすごく納得

…けれども納得を越えて展開する恋物語
恋って、そういうものかも、だしね

令嬢のキャラは最後まで好きになれなかったけど、そうかそういうことならこの2人は応援しよう、という気持ちになれたね

終盤ものの見事にすれ違いが生じて、「これどっちに転がるの?」と最後までハラハラさせる展開

当初と打って変わってアシストに回る役回りの人の心変わりも納得で、全体的にテンポもいいし、脚本凄いな

「ちょっと金にモノ言わせすぎ!」とツッコみたくはなるけど、80年前とは思えない完成度でした
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