好き。元祖ラブコメの中でも傑作。
わがまま、世間知らずで頑固な、可愛げのない主人公のお嬢様が家出してる最中に出会う新聞記者とのラブストーリー。
といってもなかなか2人は恋に落ちない。
「もう、話しかけないでよ!」
って突き放しておきながら、ついつい助けを求めちゃうお嬢。
こんな小娘全然タイプじゃねーよと言いながらお嬢の家出ネタと懸賞金特ダネ狙ってつきまとううちに気になってしまう。
ちょっとだけ、「ローマの休日」風な感じもあるけど、あんなロマンティックなシーンなんて微塵もなくって、新聞記者のクラーク ゲーブルが割と乱暴にわがままお嬢の甘ったれた根性を鍛えなおしていくワイルドさがいい。
よく古ーい恋愛映画って、おいおいお前らどこで恋落ちたんだよ?
顔か?顔で一目惚れしただろ?それだけで永遠の恋語るんじゃねーよ!と突っ込みたくなる作品があるかと思うけどこれは全然違う。
お嬢もたいして美人じゃないし、クラーク ゲーブルもおっさんだし、でも喧嘩しながら、いがみ合いながら知らないうちにお互いもうなくてはならない存在になっていく恋の法則にうまく乗ってるから心の底から2人を応援したくなるようにできている。
特にこの作品の肝はわがままお嬢の父親、出番は少ないけど富豪の割にいい奴なんです。
娘の本当の幸せを願わない父親なんていない。
金持ちだとか、地位があるとか、そういう事が大事なのは大義名分で、ほんとは娘のダメなところも含めて何もかもを愛してくれるような男が愛する娘と一緒になってくれたら一番安心なんだっていう素晴らしい親心、最終的にはここに一番泣いてしまった私がいました。