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或る夜の出来事のhanaのレビュー・感想・評価

或る夜の出来事(1934年製作の映画)
4.2
「素晴らしき哉、人生」のフランク・キャプラ監督作品。先日やっと鑑賞出来ました。
不況から始まった激動の1930年代に製作された王道な男女の逃避行ストーリーです。

生粋のお嬢様思考のエリーと自由人ながら欲深い新聞記者のフランクの絶妙なコンビ感は、Partner in Crimeのようだったり、我儘な妹と世話好きの兄のようだったり、恋人同士の痴話喧嘩風だったりと色々な顔を持っていました。

二人の魅力がこれでもかと詰め込まれているのがNYまでの道中記。名場面のオンパレードで最高でした。二人が次にどんな行動を起こすのか観ているのが楽し過ぎます。

クラーク・ゲーブルのセクシーながらも紳士的な姿に惚れ惚れしました。エリー役の女優さんは当時の流行のヘアメイクやファッションが凄くお似合いで可愛かった。
昔の女優さんは「チャーミング」と「綺麗」が両方備わっている方が多くて、その魅力に圧倒されてしまいます。

ラストは納得の終わり方でしたが、二人のシーンを少し入れて欲しかった願望があります。娘の幸せを願うからこそのお父さんの後押し具合にはほっこりしました。
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