或る夜の出来事の作品情報・感想・評価

「或る夜の出来事」に投稿された感想・評価

ucandoit

ucandoitの感想・評価

5.0
しばらく前に観た映画だけど思い出したら点数上げたくなりました。本当に良く出来ていると思いました(加筆)。

1934年のモノクロ映画。

大金持ちのわがまま娘(クローデット・コルベールー愛嬌があってじわっと魅力的)が金目当ての男に惚れるが父親は反対。
向こう見ずな彼女はヨットから海に飛び込んで逃亡(エンディングに通じるお転婆ぶり)。

彼のいるニューヨークにフロリダから夜行バスで向かう。
車中でやさぐれた新聞記者(クラーク・ゲーブル)と会って.......

最初は最悪だった二人だが次第に愛が芽生える、という王道ラブ・ストーリーかつロード・ムービー。そして、身分違いの恋の話をスクリューボール・コメディと言うらしいが、その走りだそうです。

二人のキャラも面白いし(父親とか編集長もなかなかです)、テンポも良くて大昔の映画とは思えないです。

とは言え文化の違いは凄まじい。
まず彼女が描く眉毛の長いことw。男は皆(バスの中でも)背広にネクタイ、山高帽。
所構わずタバコを吸います。バスの中でもホテルのベッドでも。お嬢様もスパスパ。
バスには小編成のバンドが乗っていて乗客や運転手までが大合唱。

酔っ払いのダメ記者は意外にも慈悲心にあふれ、金に清潔な好男子でした。
そして彼女は結婚式場からウェディング・ドレスのまま逃げ出す(ゲーブルの男気に惚れた父親が手引き)。「卒業」の33年前です。

ジェリコの壁が崩壊します。このあっさりしたエンディング(ラッパの音のみ)は洒落ている。

なかなかよろしいですぞ。
hzk

hzkの感想・評価

4.0
ロマコメの原点!
憎まれ口叩き合いながらもお互いに惹かれて恋に落ちちゃう…的なあるあるストーリーは苦手なんだけど、コレは良かった!
ピーターとエリーが魅力的。
軽快な会話も聞き入っちゃう。
コーヒーにドーナツ浸すシーンのどーでもいい会話とか超好み。
この監督作品のセリフってユーモアあって好きだな〜。
シーツ一枚で隔てた部屋での夜ってなんかいいよなぁ。
終わり方も好き❤︎
いけ

いけの感想・評価

4.2
いい!!シンプルだけどそこがいい!
元祖ロードムービーとはこのことか!
2019年 385本目

歯痒くてまばゆい恋愛ロードムービー。恋模様、ユーモア、人物描写、もうどれをとっても好き。

結婚を反対され、家を飛び出した大富豪の娘エリーと、仕事を失った新聞記者ピーター。たまたま乗り合わせたニューヨーク行きのバスで出逢った二人。いがみ合うも徐々に惹かれ合い、、、

世間知らずなエリーと紳士で堅物なピーターのやりとりが、いわゆる昔のラブコメ?ロマコメ?という感じで可愛いのなんの。
もう何?そのヒッチハイク。いくらなんでもそんなんで止まるわけ、止まるんかい。

二人が泊まるモーテルでは、互いのベッドの間に毛布をかけて仕切りを作る。これをジェリコの壁、と。

別の男性との結婚に踏み切ってしまうエリー。それをくだらない意地で見過ごすピーター。
感情が溢れてしまうエリーも、堅物で頑固で素直じゃないピーターも愛おしい。もー歯痒い。

ジェリコの壁、、、
ラスト、幕が閉じるその描写もたまらなく好き。
ヒメ

ヒメの感想・評価

4.3
お父様やるぅ。
自分の娘の事を「甘やかして育てたからバカ娘になった」と言われたら
「大した男だ、話したい」とは大抵ならないものじゃないかなー。ピーターはお父様に気に入られちゃったのね、これも大事な事です。「壁を崩せ」も最高。

私はピーターのように口が悪くてぶっきらぼうな男性より、優しくて温厚な男性が好き。な、はずなんですけど、エリーに厳しく窘めつつも優しく気配りする所に胸がキュンと…なんなんですか、あの片手で肩に抱えながらのお尻をペシって。。。
壁を絶対に崩さない所、夫婦ごっこ、ヒッチハイクシーンも好き。

ラストは大体予想は付くも…まさか!
自分の気持ちに、素直が一番。
大好きな「素晴らしき哉、人生」の
フランク.キャプラ監督さんの作品です。
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すみれ

すみれの感想・評価

3.8
王道ラブロマンス
しゅり

しゅりの感想・評価

4.9
文句の付け所がない。
強いて言うならラスト、2人の姿を見せてほしかったなあ...。

でもこの作品の終わり方としてはこれが粋だったからこれで良いのか。

王道だけど、映画ってやっぱいいいなあって思わせてくれる作品。

すれ違いまくってるとき、ああもう!なんでなの!お願いどうかうまくいってよおおおおって願ってしまった。

最高のロードムービーだった。組み合わせも最高。素敵。
ForN

ForNの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ベタな恋愛映画だけど、巧みな話術での展開がたまらない!

世の定番のヒッチハイクシーン💓

絶対に崩せない『ジェリコの壁』

と、見所満載!

あと、「風と友に去りぬ」と同様、クラーク・ゲーブルがカッコいい。

クールでシュールな恋の駆け引きとギャップのあるラストが、またチャーミング♪
Filmarksで知った映画を観てみようシリーズ🎞
第8弾はラブコメ・ロードムービーの元祖と名高い『或る夜の出来事』🚌
『It Happened One Night』という原題も良いですねぇ。


さて大前提といたしまして。
本作『或る夜の出来事』は名作との呼び声高い作品でして、アカデミー賞ではなんと!主要5部門(作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞)を独占するという快挙を成し遂げた正に時代を代表する映画であります。

キャラクター・会話・ストーリーそれぞれにおいて、お洒落で・洗練されていて・テンポのよい上質なクオリティの「大人のラブロマンス」が展開されます。
アカデミー賞監督賞を3度も受賞した名匠フランク・キャプラ監督の手腕が光っております。


ヒロインの≪エリー≫は大富豪である銀行家の令嬢という設定。
世間知らずでワガママで典型的なお嬢様というだけでなく、「ツンデレ」キャラのルーツが見られ面白いです。
序盤はわたしに構わないで!とツンツンしてますが、
突然一人きりにされると、怖かったーと抱きついてくるあたり、女の子らしくて可愛いです☺️


そんなエリーのお相手役である新聞記者を演じる俳優クラーク・ゲーブルが渋かっこいいッ!
("ブン屋"という和訳に時代を感じます笑)
世間知らずなエリーにお説教してたしなめつつも、旅の道中では気配りも欠かさない。
「紳士」という言葉がぴったりなキャラクターで、「歳上の余裕」みたいな雰囲気を醸し出してます。
現代のラブコメではなかなか見ることのできない男性像ではないでしょうか。素敵。


個人的にはエリーの父親が一番良かったですね。
娘の駆け落ちには毅然と反対し、心から愛する男との恋愛では娘の背中を押してあげる。
本当に娘の幸せを考えてあげる素晴らしいお父さんでした。


キャラクターは概ね好印象。
本作で主演を務めいぶし銀な魅力を見せてくれたクラーク・ゲーブルですが、『風と共に去りぬ』でも主演を務めているではないですか!そちらも俄然気になってきたぁぁ!


と、ここまでスコア良さげな感じ出しといて3.5つけるという笑
こればっかりは好み採点なんですが。
ラブロマンスとしてどういう恋愛を描いたかってところがポイントですかねぇ。


ニューヨークへと向かう夜行バスの中で運命的な出会いを果たすふたり。
最初は反目し合うも、次第にお互い惹かれ合っていく。
男目線で見ると、ヒロインは駆け落ちした相手と婚約しており、また大富豪の令嬢という身分の違いもあり手が届かない「高嶺の花」的存在。


本作で描かれる恋愛は、
「映画みたいな恋をしたい」っていう典型的な「憧れ」を描いたものです。

ぼくは「映画の世界のお話」ってかんじで距離を感じてしまい感情移入できなかったのでスコア3.5としました。



最後に。
本作が製作された1930年代のアメリカは大恐慌に沈み、不況の波に喘ぐ民衆は娯楽になかなかなけなしのお金をつぎ込めないという時代だったそうで。
「日常を忘れさせてくれる」娯楽志向の映画が求められ、時代の要請に従うように製作された映画群は、「スクリューボール・コメディ」というジャンルを確立させるに至りました。
お洒落でユーモアのある本作のような映画が評価されるのは頷けるし、ジャンルの「象徴」として当時の時代の声を反映しているというところに確かな存在意義がある映画だと思いました。
キャプラは良い。
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