青二歳

若草物語の青二歳のレビュー・感想・評価

若草物語(1964年製作の映画)
4.1
日活美女祭り。小説原作ではなくオリジナル脚本だけどこれは現代版“細雪”じゃなかろうか。谷崎が愛惜を尽くした凋落してゆく京阪世界の緩やかな時間は欠片もなく高度経済成長期の慌ただしい時間しかここには無いが、四姉妹のキャラクターは日活らしい若者像ながら、細雪の翻案に思える。

結婚し都内在住の長女芦川いづみの元へ、気の強い次女浅丘ルリ子、気が弱くお父ちゃん子の三女吉永小百合、やや品のないアプレガール四女和泉雅子が揃って家出し、2DKの団地へ押しかける。怒涛の大阪弁ガールズトーク!超かわいい。
「もう一週間だからなぁ…」と繰り返して欲求不満をほのめかす夫あわれ。舅まで出てくるしかわいそう。またお父ちゃんというのが伊藤雄之助で可笑しくて可笑しくて…(ノ∀`)
あー楽しい。
青二歳

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