タキ

ライアー ライアーのタキのレビュー・感想・評価

ライアー ライアー(1997年製作の映画)
1.0
ジム・キャリーの顔芸とオーバーアクションを90分見続けるとさすがに疲れる。
表情筋の使い方とそれに連動する身体能力の高さは凄い。ただ緩急がないので息つくヒマがない。飛行機をタラップ車で追っかけるくだりはもはや狂気。作品世界の中でこれほど1人だけ見事に浮いている俳優はいまだかつて見たことがない。
フレッチャー(ジム・キャリー)は丸一日嘘がつけなくなり同僚や女性、ホームレスに対して普段は口八丁手八丁で隠していた本当のことをすべて言ってしまうのだが、その暴言の数々がルッキズムとセクシャルハラスメントと選民意識のオンパレードでまったく笑えない。そしてほぼ下ネタ。
実直にオードリーとアレックスを愛しボストンに一緒に行こうと考えていたジェリーがアイアンクロウだかなんだか知らないが顔芸と調子の良さだけでいいとこどりをして子どもにウケてる男に太刀打ちできずにしかも飛行機まで遅延させられて可哀想を通り越してフレッチャーに対して怒りがフツフツと湧いてくる。
ラストのNG集が時代を感じさせる。ああいうのが一時期流行ってたね。
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