鍋レモン

ライアー ライアーの鍋レモンのレビュー・感想・評価

ライアー ライアー(1997年製作の映画)
4.2
⚪概要とあらすじ
ジム・キャリー主演のコメディー。

フレッチャーは一流の弁護士だが、それは得意な“嘘”のおかげ。どんな依頼でも、その口先で無罪を勝ち取ってしまうのだ。そんな彼は私生活でも、別れた妻に引き取られた息子マックスとの面会日をすっぽかす始末だった。ところが誕生日のパーティをすっぽかされたマックスが、パパが嘘をつきませんようにとお願いすると奇蹟が起きる。フレッチャーは絶対に嘘をつけないようになってしまったのだ。しかし彼には大事な裁判があって...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“嘘つきは ?の始まり…”

「パパは 嘘つき」

⚪感想
ハートフルコメディー。
面白くって感動した。

息子マックスの誕生日の願いから、父のフレッチャーは一日だけ嘘をつけないようになってしまう。
そこからのフレッチャーのドタバタ劇。
職場人には本当のことを言ってしまうし、青いペンを赤いペンと言えず書くこともできない。
ペンが暴走していく演技は逸材過ぎて爆笑。

息子のマックスの純粋な心と傷付いた表情がなんとも切ない。
一方で、フレッチャーは嘘がつけなくなってしまったことで今までの自分を振り返ったり大切なものに気付かされていく。
「僕が傷つくのはパパの嘘だ」は心がバキバキに折れるに決まってる。

とにかく見所はジム・キャリーの表現力の豊かさ。
表情はもちろんのこと、いつもは吹き替えで鑑賞してしまうから気づけなかったたけどセリフの言い回しも面白くってどのシーンも最高。
この役はジム・キャリーしか演じられないのではないかと思うほどハマり役。

秘書のグレタが結構好き。
リメイクするならヘレン・ミレンに演じて欲しい。

アメリカンジョークが素敵かつ面白い。
誕生日のフレッチャーとマックスのやり取りが可愛くて可愛くて。
あれ23歳の誕生日だっけ。って言って5歳だよ。と返しじゃあお酒飲むのもダンスもキャンセルだね見たいな素敵なやり取り考えつかない。
所々下ネタ暴言満載だったりするけれど嫌な感じがしないのはなんでなんだろうか。

コメディー要素が本当に面白いし、自分の想像がつかないレベルだった。
上司の前での暴言やトイレでのマゾごっこ、法廷でのやり取りにはドキドキハラハラさせられたけれど機転の利いた展開で惹き込まれた。

洋画の中ではかなり英語が凄く聞き取りやすくて、勉強にもなった。

最後のNGシーンのまとめみたいなのが本当に可愛かった。
ジム・キャリーが自分の演技に笑ってしまって、周りもそれで爆笑してしまうというなんとも温かい現場。
法廷では敵対していた女性とハグしていたNGシーンにほっこり。
もしかして映画の中のフレッチャーのセリフほぼアドリブ!?

やや現実的に有り得ないだろみたいな展開はあるけれどコメディーだからそこまで気にせずみれるし、もはや元から誕生日の願い事がかなってしまう時点でファンタジーだからOK!!



⚪以下ネタバレ



裁判を嘘で勝とうとしていたけれど真実で勝ったところも良かったし、真実だとしても本来あるべき姿、思いの強さを考えた上でフレッチャーが裁判官に異議をもうした立てたところが良かった。

⚪鑑賞
Tシネマ。フジテレビで鑑賞(字幕)。
鍋レモン

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