ガブXスカイウォーカー

地球が静止する日のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

地球が静止する日(2008年製作の映画)
3.4
《あらすじ》
宇宙からの使者クラトゥ(キアヌ・リーブス)はアメリカ軍をいとも簡単に破って、生物学者ヘレン(ジェニファー・コネリー)を協力者に選ぶ。彼は地球を救うため、人類を抹殺し、人間以外の生物を保全しに来たのだ。


クラトゥは感情を一切出さず、
超能力で立ちふさがる軍隊や警察を倒していくのが不気味でいい。
淡々とした雰囲気であるが、
破壊シーンは派手で、
緩急が実によく効いている。

クラトゥがヘレンとその義理の息子ジェイコブと行動を共にすることにより、
人類の持つ優しさと
変わっていける可能性に気付き、
人類抹殺を一時保留にするんだけど、
けっこう簡単な判断基準で人類の存続が決まってしまうのには苦笑。
いや、わかりやすくていいぞ。

ちなみにタイトルの『地球が静止する日』とは、
クライマックスで、
クラトゥが人類抹殺のために放たれた虫型ナノマシンを止めるのだが、
同時に地球中のありとあらゆる動力も静止させてしまうところから(この後、地球上の動力が復活したかどうかまでは描かれていない)。
人類は一度リセットされ、
これから良い方向に変わっていくことが出来るのか? 
そして、それは決して映画の中のことだけではなく、
現実の我々に課せられた使命でもあることを訴えているのだろう。

退屈はしない。TVなどでやっていたら期待せずに観ればけっこう楽しめるレベル。キアヌ・リーブスやジェニファー・コネリーが好きな人ならお勧め。