のりまき

ライフ・イズ・ミラクルののりまきのレビュー・感想・評価

ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)
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鉄道技師のルカは国境近くの村に引越し。オペラ歌手志望の妻は不平たらたら。サッカー好きの息子とも上手く噛み合わない。家族を愛しながらも疲弊するルカ。
しかし、息子は兵役に、妻はハンガリー音楽家と出奔。始まった戦争の影に怯えながら、ジオラマを作り孤独に暮らすルカ。そこに息子が捕虜になったという知らせが。苦悩するルカのところに敵国の娘が連れてこられる。有力者の娘だから息子と捕虜交換すればいい。そう言われて娘の面倒を見ることになったルカだが·····。

クストリッツァワールドが好きな人にはたまらない、緑と動物たちと男と女といつもの音楽。
かなりきつい話なのに彼のユーモアのセンスにかかると奇妙に明るく、透明な世界になる。
恋愛の駆け引き感がすごくリアルなのもいい。
人間であることの喜び、虚しさ、社会の不条理、個人の無力さ、そして飛翔する夢。
のりまき

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