踊る猫

ライフ・イズ・ミラクルの踊る猫のレビュー・感想・評価

ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)
4.5
とにかく登場人物が物を壊しまくる。瓶や皿や家具や額縁や……といったものが呆気なく破壊されてしまう。破壊行為がここまで強調される映画は他にちょっと思い当たらない。そして、この映画の最大の破壊行為と言えば「戦争」である。日常的なそうした破壊行為の延長上に「戦争」は位置付けられるので、この映画の「戦争」はかなりドライな印象を与えるものとなっている。エミール・クストリッツァ監督作品は『アンダーグラウンド』しか観たことがなく 155 分という上映時間の長さにも怯んでしまったのだけれど、この映画特有のノリに付いていけるようになってからは特に長さは感じることなく観ることが出来た。ラスト・シーン。ミラクルは起こるのか? それは観てのお楽しみということで。
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