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ライフ・イズ・ミラクルのピッコロのレビュー・感想・評価

ライフ・イズ・ミラクル(2004年製作の映画)
4.2
爽やかで気持ちがいいラスト

動物、テンションのおかしい人達、戦争、この3つがそろうとクストリッツァ監督が完成する。

今作も動物がたくさん登場する。
クマ、アヒル、犬、猫、ロバ。
猫のつまみ食いシーンにホッコリした。カワイイにゃ~。

くそ~。オチが読めんかった。
あんなに伏線はってるのに、やられた~。
ほんと、ミラクル。2時間30分後、最高のラストが待っている。

前半にいつも、テンションの高い人達が、ドンチャン騒ぎをするのは束の間の平和を表してるんだろうか。この監督の世界観が分かっていないと、この前半がかなりキツイ。ここさえ乗り切れば、あとはあっという間。
素敵な恋愛映画に涙すること間違いなし。

捕虜になった息子。
その息子と捕虜交換するために一緒に暮らすことになる捕虜の女性サバーハ。そんな彼女との間に愛が芽生えていく。それは禁断の愛。
だけど、どこか微笑ましい。彼女がとってもチャーミングなのもあるけど、この二人の恋愛が観ていて楽しい。

ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争を背景にしてるんだけど、陽気な音楽と彼らの物語が可笑しいので重たくならず、湿っぽくなってないのもいい感じ。ほんと、みんな楽しいそうだもん。人生って楽しまなきゃダメだね。

線路、汽車、服の目印、ゴロゴロイチャイチャ、魔法のベッド。
好きなシーンが多すぎる。

映画のラストは、爽やかに気持ち良く終わる方が好き。

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