[フェリーニ要素のアベンジャーズ集結] 50点
サーカス、退廃、酒池肉林、美少年、どんちゃん騒ぎ、サラギーナ的大女というフェリーニ的要素が終結した『アベンジャーズ』みたいな映画。ぐちゃぐちゃしてて、取り敢えず金が掛かってることが分かる。多分サノスに勝てる。いや、ほんとに『8 1/2』一本観たくらいでフェリーニ好きとか言っててすいませんでしたという感じに本領発揮してた。ヤンチョー・ミクローシュ『The Tyrant's Heart』って確か冒頭のセットみたいな薄暗いローマ式公衆浴場が舞台じゃなかったっけ、などと朧気な記憶を引っ張り出すなどして暇を潰していた。感覚としては直接的な表現がないだけで『ソドムの市』となんら変わりないと思うし、個人的には同作のほうが悪辣としていて楽しかった。笑いの神の祭は狂気じみいていたが、肝心の画面が薄汚くて良くない。
一番面白かったのは終盤でお尻ペンペンされてる主人公の顔がアップになるとこ。古代ローマの話で『カビリア』に勝てた映画が今のところ存在しない。