カルダモン

ポルターガイスト3/少女の霊に捧ぐ…のカルダモンのレビュー・感想・評価

4.2
メッチャ面白いんだけども、フィルマの評価が絶望的に低くて笑う。マジで??
個人的には2よりも断然好きなんだよな。なんなら1作目よりも、、、

ポルターガイストとしてどうなのかというと言葉に詰まるのだが、鏡演出でやれる事を全部出しきろうという溢れんばかりの意欲が凄い。
表現はベタだし、同じネタの繰り返しだったりするところもあるんだけど、心意気を受け取ってありがたい気持ちになれる。

物語よりも当時のVFX技術を堪能する一本としてオススメ。駐車場の凍った車に襲われるシーンなんて、なかなか見たことないビジュアルで楽しいし、タワーマンションを舞台に繰り広げられるキャロル・アンとケイン牧師の追いかけっこは、今見直すと大友克洋の『童夢』を思い出す。霊媒師のタンジーナも完全に『AKIRA』のミヤコだし。

ところでポルターガイストシリーズは実際に不可解な死が付きまとう映画として有名だが、3作目にしてついにキャロル・アンを演じるヘザー・オルーク(12歳)が劇場公開直前に急死してしまう。
彼女の出演作がポルターガイストシリーズのみという事も手伝って、映画が現実世界に滲み出ているような感覚。
怖い。