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トゥルーマン・ショーのSYUのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.0
2021/02/20
監督 ピーター・ウィアー
ジム・キャリー
エド・ハリス

【念のため、こんにちはと、こんばんはを。】

生まれた時から、TVのセットの中で、その成長を番組として全世界に放送されてきた主人公の男が、自らが本当だと信じていた世界の虚構を知り、現実世界への脱出を図る様を描くファンタジードラマ。

A・ニコル(脚本)でもう一本。

これも良く考えたと思う設定、自分の住む世界が全て虚構だったら、というテーマは過去何回かある設定であるが、それをTV番組にするという発想が秀逸だった。

疑いを持ち始めた主人公の行動に、右往左往するTVスタッフと俳優達が滑稽でした。

実際にこんな番組は倫理的に許されるわけないが、現実には似たようなリアリティ番組もあり、テーマ自体は笑えない感じだが、さすがJ・キャリーの演技がそれを感じさせない素晴らしさ、彼以外ではこの映画は成り立たないと思うほどのはまり役、大人なのに少年のようなあどけなさと笑顔、自らのトラウマを克服し成長していくクライマックスの展開は見ごたえありました。

ラストシーンの痛快さに、画面の人々ともに拍手を送りたくなった一本、名匠P・ウイアーによる爽やかな感動をもらえる傑作です。

鑑賞日 1998年 劇場にて
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