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トゥルーマン・ショーのkaitoのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
3.9
自宅で2ヶ月ぶりの映画鑑賞。なぜか避けてきた『トゥルー・マンショー』を鑑賞することに。

『トゥルー・マンショー』

ネタバレする🚨

ジムキャリーが主演を務めるコメディドラマ映画と言うべきか。はちゃめちゃな展開は多く、昔の自分であれば笑って観ていたと思う。カメラワークも隠しカメラのようで、映画内の視聴者と同じようにトゥルーマンの生活を垣間見ているようで、没入感があった。また街のセットも作られた感が満載で、一つのショーが行われているのを納得させられる。

しかしこれはかなり風刺的な映画である。1人の男の人生を生まれた時から放送し続けるというのはエンタメとしての聞こえは確かにいいが、非人道的な行いである。1人の人生を操っているわけだから。数字のため、エンターテイメントのためには手段を選ばないメディアの風刺的な描写がかなり好きだった。


ラストカットもかなり好きになれた。確立されていて同じような日々を過ごす幸せな人生と不安定だけど未知のもので溢れる外で過ごす人生。今後の展開に含みを持たせるようなカットだが、トゥルーマンは後者を選択。こういう角度のメッセージ性も非常に生きていたと思う。

やはりジムキャリーのコメディは大好きにはなれないけど、本作は風刺的いわゆるブラックコメディであり自分の好みのジャンルなので好きになれた。素直に面白かったな。
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