松長もんど

トゥルーマン・ショーの松長もんどのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.1
「人類の敵は人類」という、強烈にイカれたメッセージを独特の世界観に乗せて描いたSF作品。

いやぁ、狂っていますね。終盤辺りにしても胸が熱くなる展開があるにはあるが、よく考えればヤベー話なワケでして。またこの世界観にジム・キャリーの無垢な笑顔がより恐怖感を与えてくるのだ。まさに本作にピッタリの素晴らしい配役だ。
脚本を手掛けたのは『ガタカ (1997)』『タイム (2011)』の監督アンドリュー・ニコル。何せ脚本が素晴らしく、一回コッキリしか使えないような強烈な個性が際立っている。最近のMCUドラマ『ワンダビジョン』なんかはモロにトゥルーマンショーであったが、オマージュとして使用されていたくらいだ。

そんな素晴らしい脚本だが、調べてみるとフィリップ・K. ディックの『時は乱れて』からの引用があるとのことなので近いうちに見てみよう。