つじくん

トゥルーマン・ショーのつじくんのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.8
『自分は何者かからずっと見られてるんじゃないか?言動は全て筒抜けなんじゃないか?』誰でも考えた事がある妄想は実は本当で、人生がテレビ番組として放映されているという映画。
宇宙から見えるほど大きな町には様々なサブリミナルが溢れていて、世界一の有名人トゥルーマンが町(セット)から出ないよう仕向けたり、不可解な出来事が起きた時に疑問を抱かせないように創られている。
やっぱり人一人の行動を完全に制御するのは無理なのでめちゃくちゃバレそうになるし、トゥルーマンは何とか日常を“脱出”しようとする。が、町の人達は全力で隠そうとする。そのやり取りがテンポ良く描かれている。急にスポンサーの宣伝し始めたりするし「誰に向かって話してるんだ?」って事もしばしば。
明るく造られている“物語”だが、これが日本で[世にも奇妙な物語]として作られていたらサスペンスになっていただろう。
トゥルーマンの為に作られた町、造られた人間関係、創られた人生。放送事故が起こって初めてトゥルーマンの“人生”が始まる。
最後まで役者でいたトゥルーマンには感動させられた。
ジム・キャリーだからこそ出来たリアルなドラマだ。
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