ノコノコ、ムクムク、ドンコ、ドンゴロ、モズ、ベコ、ガガ、アナゼミ、セミノウマ…
呼び名がいっぱいあるっていうのは、そう簡単には出会えない上に、あまり話題にもならないからだと思います。ちなみに私は今まで生きてきて、この生き物のことを呼んだことも無ければ名前すら知りませんでした。
こないだ保育園のお迎えに行った時、公園でセミの幼虫に出会いました。今まで脱け殻しか見たことがなかったので、大人気なく大興奮してしまいました。
次男が、捕まえて持って帰ると言うので、持ち帰って徹夜で羽化を観察しようと思いました。早速、家にいる長男に確認の電話
長男「すごい見たい見たい。写真とってきて」
いや持って帰るよ
長男「セミがかわいそうだから持って帰らないで」
しかしこんなチャンスはめったに無いと食い下がる私にこう返してきました。
長男「もしお父さんがセミだったらどうするの?人間の家の中と、自然の中、どっちで羽化したい?」
Σ( ゚Д゚)
ハッとしました
私だったら、正直なところ、エアコンの効いた家の中の方が快適でいいかな?と思いましたが、ここは長男の意を汲んで持ち帰らないことにしました。次男と二人、夜の公園で撮影会だけして家路につきました。もちろん幼虫は木に返してやりましたよ。これが、この映画を手に取ったもうひとつの動機です。
『トゥルーマン・ショー』
これ、当時付き合ってた彼女とみなとみらいの映画館で観た記憶がある。ストーリーはほぼ忘れてる。でもラストの余韻だけは微かに覚えている。
人生にトラブルはつきものだし
コマーシャルも必要みたいだ(笑)
あと営業スマイルもね☺️
でもトラブルが過ぎると…連れてかれた…(笑)
恋だけはトゥルーなのが泣ける
あれ?こんな泣ける話だったっけ?
嘘をつきながらも心が悲鳴をあげそうなのが伝わってくる。友人の抑えた演技。いいね。
そこには愛情すら感じとれる。倫理的な矛盾を抱えながら複雑な表情を見せるクリストフ。エド・ハリス、実にいい演技ですね。
行き着いた世界の涯てでトゥルーマンはいったい何を思うのか。全世界を巻き込んだラスト10分の余韻がすごく好きです。
7年もの歳月を土の中で過ごし、たった一夜にして新しい世界へと羽ばたいていく。あのセミは無事に翔べただろうか…
今朝、家を出ると玄関の横にセミが止まっていました。私が近づくとジジジと音をたてながら空に向かって羽ばたいていきました。もしかして…あの時のセミ?なわけないよな。まったくどうかしてる。