細かい出来事にも全て意味がある見事な構成で見飽きることがない。シリアスな空気の中にも笑いが散りばめられていて楽しく爽やかに見ることができるが、エンドロール直前の会話に心を持っていかれた。エンドロールに綴られる名前を呆然と見ていた。
囚われの身であるトゥルーマンはどこか私たちに似ている。自分の世界に閉じこもり知っている人たちだけで固められた世界。不自由ではないが、自由ではない生き方をしていることに気づかずに生きている人が多いんだろう。
何とか脱出を試みるトゥルーマンを阻止しようとする人々に狂気を感じた。