サラリーマン岡崎

トゥルーマン・ショーのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
3.9
誰もが「自分の人生は誰かに見られてるんじゃないか?」「サトラレの様に、自分の心はみんなにバレてて、みんなが上手くバレてない様に演じてるのではないか?」そう思うことってないですか?
だからこそ、トゥルーマンの姿はどこか自分事化できる。
それって、結構自分の弱さを感じたときに、
現実逃避の言い訳として思い浮かぶ気もする。

こんな倫理がぶっ飛んだこと絶対に出来ないけど、
ラストの彼の勇姿はイケメンでカッコよく、
現実逃避してた自分たちにも勇気をもらえるからスゴい。

だから、ラストのTV視聴者の反応はそうなるだろうというところもありながら、
彼から何を学ぶべきなのかまで描かれるととても良かったと思う。
結局は視聴者もトゥルーマンをみて、
現実の自分たちから逃避して生きてたと思うし、
言わば、イジメを見て見ぬ振りしてた様なものだ。
トゥルーマンは成長したことはとてつもなくテンションが上がる良い結末だったが、
その周りの視聴者・制作者たちは結局何も変わらず、
少し虚無感を感じた。

それは、トゥルーマンをみて、
僕自身が僕自身に虚無感を感じたからかもしれない。
だから、やっぱりアイツはイケメンだ。