コマミー

トゥルーマン・ショーのコマミーのレビュー・感想・評価

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)
4.3
【人生はエンターテインメントか?】


[気まぐれ映画レビューNo.23]


"ジム・キャリー"の地位を確固とした作品は、確かに「マスク」かも知れない。
だが、"社会的"にも実質、ジム・キャリーを有名にさせたのは本作なのだ。

「自分の人生が、実は何かに"操作"されていたら?」

そんな誰しも想像し得なかった事を、ユーモアセンス満載に映像化したのは、本作が初めてであり、社会的にも"多大な影響"を与えた。
「トゥルーマン・ショー症候群」という症状の名がある。それはこの映画に因んで付けられた名前で、症状の特徴としては、「自分が現実には存在しないのではないか?」という想像にかられる。つまり、自分は誰かに操作されて、自分が見ているこのあらゆる世界が、"現実の物ではない"という幻想にかられるのである。

それくらいの影響があるほど、インパクトを与えた肝心の内容をお教えしよう。ジム・キャリー演じる"トゥルーマン"は、おしゃれな"離島の街"で順風満帆な日々を送っていた。毎日笑顔溢れる日々を送っていた彼は、そんなある日、自分が実は「操作された人生を送っていた」と知る"キッカケ"となった出来事が起きる。その途端、この街や人々にも"あらゆる疑念"を抱き、トゥルーマンは、この島を"抜け出す"決意をする。

「人生は、エンターテインメント」という言葉がある。普通はチャーミングな響きに聞こえる。だがこれが本当だとすると、周りの空気に流され、"自分を偽り"、極めて疑念の沸く人生を送ることになる。
「トゥルーマン・ショー症候群」とは、人に操作された、"偽物の人生"を意味する症状の名前なのである。そんなものを、トゥルーマンは"自分の意思で、変えようとする"物語が、「トゥルーマン・ショー」という作品なのである。

人によっては"嫌われてしまう"作品ではある。
だが、この長い人生を生きる上で、大切なメッセージが込められてる作品なのである。

今まさに、トゥルーマンのような人生を送っている方(どうゆう人かお分かりですよね?)、そして直面しようとしている方、そんな方に観てもらいたいです。
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