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キャリーの10000lyfhのネタバレレビュー・内容・結末

キャリー(1976年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

テレキネシスを持った少女がいじめの報復でプロムを炎上。多くのベクトルを持った映画で、いじめ脱却からのひとときの幸福感とそれを崩壊させるカタストロフィという相反するベクトルを主軸に、初潮の不安や宗教心の異常に強い母との母娘関係など、さらなるベクトルが絡む。クライマックス、プロムシーンが、脚本/演技/映像/音楽など総合的に青春映画風に完成度高く作り込まれており、続くプロム会場炎上シーンとの強烈な対比が本作の特異性。賛否はいじめの部分で分かれそう。いじめに関わった者はほぼ全員死ぬことで、一応の教訓ストーリーとなっているが、明示的にいじめを悪としておらず、エンタメとして搾取していると捉える人もいるだろう(個人的には、本作からの影響が感じられる「ウェルカム・ドールハウス」主人公の淡々としたいじめ対応と同様、表現としてありだと思う)
# デパルマ映像三昧
プロムシーンでの被写体の周囲を回りながらの長回しと、プロム会場炎上シーンでの分割画面
# 音楽
ピノ・ドナッジオ (Pino Donaggio):デパルマとよく組む作曲家。シーンごとに丁寧に作り分けている。かなりの実力者かと
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