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エビータのchaooonのレビュー・感想・評価

エビータ(1996年製作の映画)
4.2
アンドリュー・ロイド=ウェーバー作曲の有名ミュージカルの映画化♪
来日公演を観に行ってきたので映画も久々に鑑賞♪
なんと言っても曲が素晴らしい!『Don't Cry for Me Argentina』や『Buenos Aires』が有名だけど、全編通してロック・オペラと言うだけあって力強い印象。

来日公演版のエマ・キングストンの歌唱力が素晴らしくて圧巻だったけど、マドンナの歌は高音のパートはすごく繊細でしっとりしてるかと思えば、低音でパワフルに突き抜けるような歌い方もあり、聞き惚れてしまう♪
アントニオ・バンデラスも魅力的過ぎる!
2人のダンスシーンが良い♡

アルゼンチンで聖女と讃えられて国民から愛されていたエビータを、バンデラス演じるチェが狂言回し的に蔑み罵るスタイル。悪女としてのエビータの描き方が強めで、正直「なぜエビータがこんなにも聖女として讃えられているか」の部分がほとんど描かれていない。めっちゃ愛されてるよ〜って描写はあるけど、裏付けになる説得力のあるエピソードがない気がする。

自身の身体を顧みず、早朝から深夜まで寝る間を惜しんで、福祉活動に奔走したことや、最初は外交やイメージ戦略でファッショナブルにスタイルを変えて着飾っていたのを、次第に公務に専念できるような束髪に地味なスーツのスタイルを定着させたり。病を患ってからも、石膏のコルセットで身体を固定して民衆の前に立ったり。そう言うエピソードは皆無。そういうとこちょっと欲しかった。

アルゼンチンの当時の情勢とか、エビータがどういう人物だったのか、民衆にどう捉えられていたのか、って部分が分かってないと、ただの野心家で手段を選ばない成り上がりという、映画で描かれてるそのまんまの印象しか残らないなぁ。

ラストシーンの曲や描き方の余韻はすごく良い〜
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