ゆみ

ポチの告白のゆみのレビュー・感想・評価

ポチの告白(2006年製作の映画)
5.0
正直、最後の最後まで「長~い~な~~~」と思いながら観てたんですけど、
最後の10分。
その前の3時間が一気に吹き飛ぶ、最後の10分……。

"模範的なおまわりさん" であった主人公が上司や組織の言うままに従い、
"日本最大の暴力団=警察" にどんどん染まっていく……。
最後に屑ごみのように捨てられた彼の独房での告白、
「我々は犬であります……。
わたくしは、その中のたった一匹であります……。
何をやっても大丈夫だって上司に言われたんだ……。
国民の皆さんはバカだから、これを漫画の世界だと思っている……。」
日本映画の歴史に残るシーンなんじゃないの、これ……。

暴力団との癒着、わざと自転車を市民に盗ませての点数稼ぎ、
難癖つけて殴る蹴るの暴行、薬の中毒で廃人になる警官、裁判官の買収、
逮捕された警官に用意された自殺用の大きなカッター……。
むしろデフォルメであってくれ!と願いながらも、
私たち、これが単純な作り話ではない事を薄々分かっているでしょう。

本当これ、観て良かった……。
少なくともこのアプリ内の鑑賞人数が少なすぎる!!
たくさんの人に観てほしい!!
ゆみ

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