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冬物語のmareのレビュー・感想・評価

冬物語(1992年製作の映画)
4.0
年が暮れゆく冬のしっとりとした映像美とは裏腹に破天荒な恋の行方が描かれ、前作の春のソナタとは対照的に1人の女と3人の男の物語。単純な男女関係だけではなく母と娘の物語でもあるがこの一人娘がとにかくベリーキュートすぎてヤバい。そして主人公の女と母の信念にフォーカスしてるがこの我儘な気分屋っぷり故、2秒であらゆる価値観が逆転していくから男からしたら溜まったもんじゃないだろう。でも会話劇としてはむしろ痛快に映ってしまうからこれまた不思議。四季の物語共通なのだろうか、終盤の急展開っぷりが気分を高揚させ素晴らしい畳み掛けを見せる。わずか一週間ばかりの奇跡の繰り返しに心掴まれ、視点の違いで物語の印象も大きく変わるのが面白い。
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