Ryoko

冬物語のRyokoのレビュー・感想・評価

冬物語(1992年製作の映画)
4.0
恋人とのあまい最高の夏のバカンスをまざまざと目に焼き付けてからの、物語はすっかり寒々しい冬のパリへ。
また逢えるはずだった恋人とのすれ違い。はなればなれになってしまい月日は流れても、忘れられない運命の人。おまけに彼の子供がすでに4歳…。
少女漫画のような、ラブロマンスって感じだけど、ロメールだもの。やっぱり会話の見応えは揺るぎない。
自分の直感を信じ行動するフェリシーは、自分勝手な女にもみえるけれど、自分の気持ちに忠実で、一途なのよね。なんかちょっとわかるなぁ。
ラストはなんとも素敵な大晦日なんだけど、二人の未来はさて、どうなるんだろう…そんな余韻が残る冬の物語。

『夏』は男1×女3 で、『冬』は女1×男3。全然違った生態観察ってところもすごくよくできてるし、おもしろい。
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