holly

バンド・ワゴンのhollyのレビュー・感想・評価

バンド・ワゴン(1953年製作の映画)
4.2
アステア演じる落ち目の俳優トニー・ハンターが新たな仲間と再起を図るバックステージ物のミュージカル。
名曲"That's Entertainment"をはじめ、いくつもの曲とダンスが詰まっており、MGMミュージカルの黄金期を語るに相応しい作品だと思います。

アステアのパートナーはMGMミュージカルで御馴染みのダンサー、シド・チャリシー。
ヒロインクラスを演じるのは本作が初めてなので、演技は少しつたないところもありますが、美しいので◎笑
特に夜の公園でアステアと踊る"Dancing in the dark"のナンバーは、音楽も素敵だし2人のダンスがとにかく優雅でただただうっとりです。(本作の名シーンと言われたら、間違いなくここを選びます♡)
逆にナネット・ファブレーやジャック・ブキャナンはこの映画で初めてお目にかかったので新鮮でした。

全体的にテンポも良く、ちょくちょく軽めのナンバーが入るので飽きずに観れると思います。
強いて言うなら、終盤の"Girl hunt Ballet"。アステアとシドのダイナミックなダンスがたくさん観れるしセットも凝っていてわくわくしますが、ミュージカルが苦手な人には多少長く感じるかも…(「雨に唄えば」の"Broadway Ballet"と同タイプです。)
holly

holly