黄金期のミュージカル映画
フレッド・アステア演じる落ち目の俳優が売れっ子の脚本家夫妻と天才ディレクター、シド・チャリシー演じるヒロインのバレリーナたちと組んで舞台をやる話。紆余曲折ありながらきっちりと舞台を完成させるが初演はボロボロ。しかし、また愉快な仲間たちで仕切り直して成功させる、という王道もの。
冒頭のワンショットのダンスシーンでまず心を掴まれた。基本的にワンショットが長く、俳優陣の熟練度を感じさせる。特に自分は"the last of the knuts"ことジャック・ブキャナンの怪演が好き。
初演の失敗をああいう風に描くのも映画製作者の粋なところ。また、主人公とヒロインの関係が良好になるシーンから、アステアが今まで着ていた古臭いダブルのスーツじゃなくなるのとか、衣装だけでも見てて楽しい。