さとぼう

女神が家(ウチ)にやってきたのさとぼうのレビュー・感想・評価

3.6
出会い系サイトで知り合った女性がいきなり自宅を尋ねてくるというツッコミどころの多い展開なのだけれども、その女性のキャラクターにインパクトがあって話に惹きつけられる。別れた奥さんの妹もキャラ立ちしていて、要所要所でスパイスになっている。ピーターとシャーリーンの恋愛物語ではない。シャーリーンはピーターの人生を変えるきっかけとなる人。それでも、きちんとピーターの同僚の変態おじさんとの仲が進行していくのが面白い。

◆あらすじ
弁護士ピーター・サンダーソンは、頭の固い典型的な仕事人間。超カタブツで家庭を顧みない彼に愛想を尽かし、妻は子供を連れて出て行った。わびしいバツイチ暮らしの唯一の気晴らしは、出会い系サイトでのチャット。知的でセクシーなシャーリーンという名の女性弁護士と実際のデートにこぎつけ、ピーターの期待は膨らむ。ところが現れたシャーリーンは美人弁護士どころか写真も経歴も全くの別人。さらに悪いことには、巷のニュースを騒がせている脱獄囚だったのだ。家に居座ったシャーリーンは無実を主張。ピーターに無実を証明して欲しいと頼む。一刻も早くシャーリーンを厄介払いしたいピーターは、渋々ながら彼女の要求に応じることに。ピーターの秩序に満ちた生活は、突如現れたシャーリーンの驚くべき破壊力によって瞬く間に崩壊していく。だが、その大混乱の中、いつしかピーターは忘れていた大切なことを取り戻していく。典型的なカタブツ男の心を次第に開かせたのは、人生の匠ならぬ、ホンネで生きるシャーリーンの生き方そのものだった。
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