『赤いシュート』 東京国際映画祭ナンニ・モレッティ監督特集にて鑑賞。
今まで見た中で、最も意味不明な映画だった。
いきなりよそ見して交通事故。病院で目覚めてぼーっとしていると「試合に遅れるぞ。乗れ」とか言われて、水球の試合に出場。
本人は周りから当てにされているようなのに、子供の頃のスパルタ親父との思い出がインサートされながら、泳ぐのヤダ、深いプールヤダと駄々をこねる。
水球の試合中にも「共産党」とか「利己主義」とか政治やイデオロギー関係の話が差し込まれる。この人、水球の選手なの?政治家なの?誰かと勘違いされてるの?入れ替わったの?
突然『ドクトル・ジバゴ』の映像が差し込まれる。それも同じところが3回も。ストーリーとは全く関係ない。もうホント、全くわからない。
上映終了後、解説の方は、モレッティが水球をしていたことや、甘いものが好きだったこと、当時ベルリンの壁の崩壊などがあり、イタリア共産党が混乱していたことなどお話しされていたが、
ここまで分裂してる映画は初めて見た。モレッティ一見さんには敷居の高い作品でした。