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無防備都市のkazu1961のレビュー・感想・評価

無防備都市(1945年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary————————————————-
▪️本年鑑賞数 :2021-554 再鑑賞
▪️#死ぬまでに観たい映画1001本 470/1001

🖋少年たちに戦後の希望が委ねられて行くことを予見させるエンディングは秀逸ですね。連合軍に降伏したイタリアに進駐しているドイツ軍、かつての同盟国であってもドイツ軍は非情。そのドイツ軍に地下活動でレジスタンスを行ったイタリアの解放組織があったことを本作で初めて知りました。そんな戦争の終わりとこれからの戦後の未来を宣言した画期的な作品だと言われています。

🖋この時代、映画人も生命を賭けた抵抗運動に参加しました。その一人が監督のロベルト・ロッセリーニです。自ら経験した経験を鋭いリアリズムで描き出したのが本作です。戦火でスタジオは使えず、資材も不足、なのでドキュメンタリー・タッチで製作された作品は却って生々しさが伝わってきます。そしてネオレアリズモと呼ばれるイタリア映画の全盛期ともいえる一時代の幕開けの作品となりました。脚本にはフェリーニも参加しています。

😨物語は。。。(参考:dTVより)
第二次大戦末期のローマ。資金調達にやってきたレジスタンスの指導者マンフレディ(マルチェロ・パリエーロ)は、ドイツ・ゲシュタポに追われ、同志フランチェスコの家に逃げ込む。警戒が厳しく、身動きの取れないマンフレディは、神父ドン・ピエトロ(アルド・ファブリッツイ)に仲間との連絡を依頼する。やがて、フランチェスコと恋人ピーナ(アンナ・マニャーニ)の結婚式を迎えるが、その当日、ナチの襲撃を受けてマンフレディは逃亡。だが、フランチェスコたちは捕えられ、それを追ったピーナは路上で射殺されてしまう……。

🔸Database————————————————-
🎥邦題 :『無防備都市』
原題(英題):『Roma, Citta, Aperta』
🎥製作国 :イタリア
🎥初公開 :1945
日本公開 :1950/11/07
🎥上映時間 :110分
🎥受賞 :第1回カンヌ国際映画祭 パルムドール
🎥監督(製作):ロベルト・ロッセリーニ
脚本 :セルジオ・アミデイ、フェデリコ・フェリーニ、チェレステ・ナガルヴィッレ、ロベルト・ロッセリーニ
原作 :※※※
撮影 :ウバルド・アラータ
音楽 :レンツォ・ロッセリーニ
出演(声優):アルド・ファブリッツィ、アンナ・マニャーニ

🔸Overview (映画. comより)———————
ローマ解放直後の極めて困難な状況で六カ月にわたって製作されたが公開されるや一躍映画史上の最大傑作と激賞され、イタリアン・ネオレアリズムの濫觴となった記念碑的作品。監督ロベルト・ロッセリーニの名は世界的となった。脚本にフェデリコ・フェリーニが参加、原案はセルジオ・アミディ、音楽はレンツォ・ロッセリーニ、撮影ウバルド・アラータ。
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