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無防備都市のmkのレビュー・感想・評価

無防備都市(1945年製作の映画)
4.5
ロッセリーニによるネオレアリズモ代表作。冷静にリアリティを追求したドキュメンタリーのような革新的映像が、戦後の映画のあり方に多大な影響をもたらした。
戦後直後の悪条件下による撮影、取材をもとに実際起きた出来事の組み合わせ、痛いほど戦争の恐怖が伝わる。みな生きるのに必死で、でも生きることは死ぬことよりも難しい。偏った視線ではなく、全てをロッセリーニの見定めた眼差しから鑑賞できた。街頭でピナが走り叫ぶシーンと、神父の落ち着いて祈るシーンは一生忘れられないだろう。
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