映画漬廃人伊波興一

無防備都市の映画漬廃人伊波興一のレビュー・感想・評価

無防備都市(1945年製作の映画)
4.0
バーグマンを狂わせ、オットー・プレミンジャーをして映画史の以前、以後の境界線と言わしめた問題作あるいは如何にして現在でも(畏怖)の対象となり得たのか?
ロベルト・ロッセリーニ『無防備都市』

衝撃さにいささかの異存もありませんが本作が(ネオリアリズム)という形容によりロッセリーニという名前が私たちの世代の中で限定的に記号化されていたのはいかにも不幸な話です。

事実、私たち80年代の映画青年の間では過剰なくらいにフェリーニやアントニーオニ、ヴィスコンティの惹句に翻弄されこの3人の師匠格ロッセリーニに驚かされたのは製作から35年後に日本初公開された『イタリア旅行』に出会えてからですから恥ずかしい話です。
『イタリア旅行』『ストロンボリ』『不安』の三作品に出会えてなければ『無防備都市』と『戦火のかなた』を(ネオリアリズムの名作)と悠長に構えて真の映画好きから嘲笑されていたことでしょう。

とはいえ、私の中てロッセリーニはまだ始まったばかりです。
笑われる覚悟で述べます。

白い船 La nava bianca (1941年)
ギリシャからの帰還(パイロット帰還ス) Un pilota ritorna (1942年)
神の道化師、フランチェスコ
L'uomo dalla crose (1943年)Desiderio (1946年)
アモーレ L'amore (1948年)
ドイツ零年 Germania anno zero (1948年)
殺人カメラ La macchina ammazzacattivi (1952年)
自由は何処に Dov'è la libertà? (1954年)
火刑台上のジャンヌ・ダルク Giovanna d'Arco al rogo (1954年)
インディア India (1959年) ドキュメンタリー
ローマで夜だった Era notte a Roma (1960年)
Viva l'Italia! (1961年)
ヴァニナ・ヴァニニ Vanina Vanini (1961年)

以上、実はまだ未見です。
速やかに鑑賞出来る手段が分かる方、教えて下さい