りんごチャン

無防備都市のりんごチャンのレビュー・感想・評価

無防備都市(1945年製作の映画)
3.8
1945年の作品にまず驚き。ドキュメンタリーのようなドイツ占領下の街の模様は、戦後の混乱の様子が描かれている「靴みがき」の街へと繋がっていくように見える。ある意味生々しい。

タイトル通り無防備都市宣言をしていたにもかかわらず非情な死を遂げた市井の人、人…。混沌の中で逞しく生きざるを得ない人、人…。重苦しい雰囲気の傍ら所々に現れるコミカルな演出からは終戦への明るい兆しも感じ取れる。しかしラストのあの状況はダメでしょ…

ロッセリーニは初めて。ロッセリーニとフェリーニの有名な師事関係での初作品。これに続くフィーチャリング作品も観ていきたい。