よしまる

ボーイフレンドのよしまるのレビュー・感想・評価

ボーイフレンド(1971年製作の映画)
3.6
ミュージカル映画は好きだけどミュージカルの舞台は少々苦手。
この映画は舞台裏を見せながら表もたっぷり、さらにケンラッセルらしくファンタジー世界へと誘い、そして舞台へと返していく手法。

1930年代を描いていて、華やかな反面いまの時代には冗長で退屈(というかそれがボクの苦手なところ)なのはいたしかたないのだけれど、それを見事な舞台装置と映像で飽きずに見せてくれるので楽しかった。
特に好きなのは有名なビニール盤の上でのダンスと、普通の天井高の部屋なのに家具だけやたらデカい超ラブリーなインテリア。そしてクライマックスの空中ダンスは大迫力の歴史的名シーンじゃなかろうか。

今回、CSの町山UFOで観たのだけれど、舞台裏を見せておいて最後に表でドーンと行くのはボヘミアンラプソディも同じという解説には目から鱗がこぼれないまでも、軽く膝を打つ程度にはなる程!と思った。
バズビーバークレーの「42番街」と「フットライトパレード」をフォーマットとしているとのこと。やはり#ミュージカル部としては避けては通れない映画だと確認。
って、最近そういうのがあると知ったので言ってみたww

肝心のツイッギーについてはストライクゾーンから外れているために言及は避けておく。本来ならそれありきの映画であったはずなのだろうに、内容で映画そのものの出来が上回ってしまっているのでちょっとギクシャクした印象なのかもしれないな。