のんchan

3時10分、決断のときののんchanのレビュー・感想・評価

3時10分、決断のとき(2007年製作の映画)
4.1
ジェームズ•マンゴールド監督作品鑑賞6本目。良作多いですね。
来年2月の新作『名もなき者』はティモシー•シャラメが若き日のボブ•ディランを演じるので今から楽しみで仕方ないです。

さてこちらは西部劇なんですが、所謂、馬に跨り撃ち合うだけじゃない。悪人と善人が男同士の絆で繋がる胸熱物語でした。


南北戦争が終わり、片足を失くし義足になった貧乏牧場主のダン(クリスチャン•ベイル)は借金取立てに悩まされていた。3日後の3時10分ユマ行きの列車に大悪党のベン(ラッセル•クロウ)を護送することで高額な報奨金が出るため危険を知りつつ志願する。


ベンはユマ刑務所に2度入り2度脱獄した凶悪犯罪者で強盗団のボスで早撃ちの名手。右腕のチャーリー(ベン•フォスター)は恩義がありベンを守るため容赦なく人殺しをして、列車に乗せないよう手下たちと邪魔をする。
ベンは頭脳明晰で人の気持ちを直ぐに察することの出来る実は苦労人だった。追われているのに悠然と構え余裕綽々。
ダンは妻子を養うのが精一杯、14歳の長男ウィリアム(ローガン•ラーマン)が同行したのもあり、父親としてのプライドを守り、息子からの敬意を維持したい一心。
3日間を共に過ごすうちにウィリアムはベンの寛容さや男らしさを感じていく。ベンとダンは少しづつ会話をしながら互いの素性を知り、友情のような不思議な感情が芽生えるのだった。とうとうその時が来るのだが...

後半の撃ち合いが凄まじくスリル満点。ラストが駆け引きが凄く見応えありました。


クリスチャン•ベイルはカッコイイけど、これはラッセル•クロウが何枚も上手と知らしめる感じ。
役柄もあるけど、クロウってやっぱり主役の華があるのかな?何か違う。この役がハマっていて似合ってた。

ローガン•ラーマンは実際に14歳時、見せ場が多いし目立っている。この後に主役を演じる俳優になったのは頷ける。ベイルも子役からだし似ている感じで本当の父子みたい。

ベン•フォスターもいつも良い味出すけど、かなり目立つガン捌きで存在感バッチリでした。

これはかなり面白かった。
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