西部劇って、まだあったのか。最近ではタランティーノのジャンゴも西部劇だったが、あれはなんか違う。違いは言葉では表せないけど、ジャンゴはマカロニウェスタンであって、その上タランティーノのくせがよく現れている。今作は、ワイルドバンチのような終の美学を踏襲しつつ、古くさくないスタイリッシュな仕上がりなように思えた。主演二人の渋さが光り、お互いの男としての儚い友情が垣間見えた。これを日本でリメイクすれば、時代劇としてはなかなか美しい作品になるのではないかと考えたのだが、如何なものだろう。少し期待してみよう。