フリーザ

時をかける少女のフリーザのレビュー・感想・評価

時をかける少女(1983年製作の映画)
4.3
アニメ版がどうも苦手だったんですが、こっちの実写版はかなりツボでした。

前半は普通の青春映画の様であり少々退屈ですが後半からはタイムリープを絡めたSFものに。
作中で「タイムリープ」って言葉がしっかり出てくるのは結構珍しい気がします。調べたらタイムリープって小説版の「時をかける少女」が初出なんですね。

登場人物の淡々とした(良くも悪くも棒読みっぽい)演技も味があり町の雰囲気とマッチしていて良いです。
こう言った舞台設定で未来がどうのこうのっていうSFってあまりない気がします。

挿入歌の「愛のためいき」を筋肉少女帯というバンドがカヴァーというかパロっていてそっちを昔から聴いてきたので、深町の家の庭で2人で一緒に歌うシーンはそれこそデジャブの様に感じられて変な気分でした。和子の「あの歌ね」「ヒトデと?」というセリフもパロってるので是非聴いてみて下さい笑

所々ホラーっぽい演出があったり、白黒とカラーをミックスした映像やコマ送りのアクションやヘンテコなアニメーションなど、大林監督らしさも随所に感じられて良かったです。
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