tjZero

グッドナイト&グッドラックのtjZeroのレビュー・感想・評価

3.8
1950年代のアメリカ、赤狩りを推し進めるマッカーシーに立ち向かった、CBSの放送記者たちの骨太の姿勢を描く。

最初の内は、オッサンの記者ばかり出てくるわ、白黒映像だわで各キャラクターの区別がつきにくく、話を追うのに苦労した。

ところが、中盤以降はそれぞれの記者の正義へのまっすぐな姿勢に感服させられ、応援する思いで見入ってしまう。
ごく真っ当なジャーナリズムが描かれている。報道とかマスコミを志望する若者なんかは必見だと思う。

ジョージ・クルーニー監督の腕は確かで、ほぼTV局内だけで話が進行するのにまったく飽きさせない。
ジャス歌手(ローズマリー)を伯母に持つだけあって、音楽の使い方も巧い。記者たちが放送の打ち上げをしている場面でダイアン・リーヴスの洒脱な歌声を流して盛り上げ、放送批評が載った新聞を彼らが待つシーンでは歌をバッサリ切って緊張感を高めたりするなど、音の演出も見事である。

個人的な恥をさらすと、この映画を観るまでマッカーサーとマッカーシーは同じ人物だと思っていた。日本を占領したマッカーサーがアメリカに帰ってマッカーシズムの赤狩りをしたのだと勘違いしてました(冷汗)。
や~映画って、楽しいだけじゃなくて勉強にもなりますね(苦笑)。