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グッドナイト&グッドラックのHKのレビュー・感想・評価

3.4
ジョージ・クルーニー監督・主演の赤狩り絡みの映画という情報だけで鑑賞。
主役はクルーニーではなく、デヴィッド・ストラザーンでした。
初めストラザーンが渋すぎて誰だかわからず、この人出番が多いけどダレ?状態。
今ならキャスターが煙草を吸いながらTV画面に登場なんてありえませんが、あえてのモノクロ映像の中の煙草の煙が素晴らしくムーディー。

1950年代、マッカーシズムが吹き荒れ、多くのマスコミも標的になるのを恐れて手を出さない中、果敢に立ち向かった実在のCBS人気キャスターのエドワード・G・マロー(ストラザーン)らの実話。
タイトルの言葉はニュース番組終了時に毎回繰り返されるマローの決めゼリフ。

アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞を含む6部門にノミネート。
マローが発するマスコミやTVのあり方への警鐘は今でもそのまま通用します。
ただ、史実に沿って描かれてはいるんでしょうが、思ったほど劇的な展開でもなく物語は淡々と進み、エンタメ性は希薄でかなり地味。
正直、ちょっと眠くなりました。

クルーニーは2度目の監督作品ですが、役者としては脇に徹してます。
また『アイアンマン』より前のロバート・ダウニー・Jrも地味に脇役。
他に『ドラキュラ』のフランク・ランジェラ、『グリーンマイル』のパトリシア・クラークソン、『カイロの紫のバラ』のジェフ・ダニエルズ、『ツイン・ピークス』の“リーランド・パーマー”ことレイ・ワイズなどが出演。
マッカーシー上院議員はアーカイブ映像で本人が登場。
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