1950年代の元祖アンカーマン、エド・マローと赤狩りのマッカーシーの対決を描く。
マローは当初テレビというメディアに反対であったが、テレビでも活躍していた。そんな中、共産主義者の排除をエスカレートさせ、人権を無視しするマッカーシーと一つの特集を機に対決していく。
マローはメディアの怖さを十分理解していたし、本来は非中立的な報道はなるべくしたくないはずである。 だから、マッカーシーの対立が避けられなくなった時の「マッカーシーを取り上げよう」という台詞の重みはすごく重い。
マッカーシーとの対決に勝利したマロー達が、スポンサーの撤退やバラエティ番組の台頭の為に 番組を終えられてしまうラストは、この映画の真意がメディアの在り方を問うていることを表している。
本当に番組制作を見てるかのような展開は見事。まるでドキュメンタリー映画のように錯覚するほど。
娯楽だけのテレビを否定する鋭いメッセージが強くこめられた作品。