みほみほ

チェンジング・レーンのみほみほのレビュー・感想・評価

チェンジング・レーン(2002年製作の映画)
3.8
🚙2020年62本目🚙

たった一度の車線変更からお互いの人生が狂い出す…ってな話で、なかなかシリアスな空気を保ったままサクサク展開していくのだが、最後まで面白かった。お互いにとってとても大事な日で、法廷に向かっているという偶然も面白い。あの手の役柄でサミュエルが出てくると、人生の哀愁を感じて惹き込まれる。なんかシーズー犬に似てたので、時々可愛かった🐾

最初は明らかにベン・アフレックが悪いと思うし、事故に巻き込まれて適切な処理をしようとしてたサミュエルから逃げるように置き去りにした挙げ句、ファイルの事に気付いたら都合良く連絡してくるベン・アフレックの身勝手さに引きつつも、火がついたサミュエルの強さにも笑ってしまう。

サミュエルの方はアルコール依存症からの脱却に奮闘している様子だが、事故により法廷に間に合わなかった事で、家庭問題にまで影響を及ぼしてしまっていて、奥さんからの信頼も取り戻せずにいるのが不憫で仕方ないのだが、なかなか頭が切れるので、ベン・アフレックがお金をかけてアレコレ仕掛けてきても別の手でやり返す頭の良さ。明らかにベン・アフレックより一枚上手だが、現状はサミュエルの方が悲惨に思えた。

やられたらやり返すの繰り返しで、お互いにボロボロになっていく中で、最後に辿り着く先は……とハラハラし、最悪な結末にならないように願っていましたが、思わぬ展開に思わず安堵と幸せの笑みがこぼれました。

家族関係が最悪になった事で、諦めたかのようにファイルを返すサミュエル…

そしてベン・アフレックもまた事実を知り、サミュエルの家族を見かけた事で良心を問われ、心が変わっていく姿。

決して正直だったとは言えないベン・アフレックの良心がくすぐられて、いい結果に進めた瞬間の喜び。

最初はサミュエルの方を応援していたけど、途中やり過ぎていたので、おあいこってところだけど、意外にも色々考えされられ、なおかつ面白いという素晴らしい作品でした。

【旦那さんに20分借りがある】と言ったベン・アフレックの台詞は痺れたー

あの5分に何を話したのか、そこも描いて欲しかったなぁ。

良きラストだった〜〜!!
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